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カウンセリングルーム ハルモニア 東京・八王子

カウンセリングルームでのセッション・様子・出来事など

事例:89歳Mさんの神がかった一言
Mさん語録

ハルモニア相談室の記事登場回数が最多記録になる勢いのMさんこと、89歳のご婦人のお話です。
彼女とのセッション中の言葉は、うーん深いなあって思うとき・すごいなあって思うとき・また神がかっているときがあり、こちらの方が感動することも多いので、皆さまにシェアさせて頂きます、「Mさん語録」として命名して記録していこうと思います。

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毎週水曜日10時30分はMさんとの時間が始まり、冒頭はカウンセリングを行います。
玄関でお出迎えをして、お部屋にお通しし、身支度が整い、席に着く前に必ず、「おはようございます。」と挨拶から始まります。
お白湯をお出しするため、席についていただき、一旦私は退室して、お白湯の準備をし、再度お部屋をノックして入室。
「失礼します」と私も席に着き、セッションが始まります。

 


「改めまして、よろしくお願いいたします」とお白湯に柑橘系の精油を落としてお渡しいたします。
Mさんより、先生選んでくださいと言われておりますので、その日、その場で、ご様子を診ながら、数多くの精油のなかから選択し一滴落とします。

「いかがでしょうか?」とお声かけをすると。
「あんまり調子よくないです。」と、一週間の間、特に大きな出来事がなく、曇った日のMさんとのセッションは、そんな言葉からたいてい始まります。

 

「そうでしたか、どんな感じですか?」とお聴きすると、
「痛みは特にないんだけど、もや~とするのよ。」とおっしゃる。
「もや~とするんですね、どんな感じですか?」と、再度お聴きすると
「頭ではないのよ、目のこのあたりがぼやーと重いって感じかしら、うーん。」と、ご自身の眼鏡の周りを囲うように指さしながら、言葉を選びながら、語ってくださる・・・・・。


身体的不調・精神的不調と様々に取り組んでまいりましたが、とても感覚的で、感性が豊かで繊細な表現をされる方ですので、こちらもとてもわかりやすくて助かります。

「人間って、本当にわがままね、私だけかしら。前は頭さえ良くなれば・・・、と言ってた気がするのだけど・・・」
「それが治った今、残るのは目の周りだけになったというのに、今度はそこがとても気になってね」
「別に痛い訳ではないのよ。でもここが重いときは、何だか物悲しくて・・・」
「別にワーッと激しい感情が出てくるわけではないの。しくしくって2~3回鼻をすする程度泣く感じなの・・・、それでおしまい・・・何なのかしらね」


このあたりの技法は、オーソドックスな傾聴技法ですが、このように身体感覚と感情を出してくださると、同じ傾聴技法のカウンセリングでも、開放が早いのです。、こんな時はさらにフォーカシングという技法を使って進めていきます。
目の辺りの感覚表現をしていただき、その感覚にフォーカス(焦点)をあてていく心理療法のひとつですが、このように症状が変化・回復していくプロセスにとても有効です。


Mさんに目の周りの感覚を表現していただくと、
「重心が前に行くように重い。アイマスクぐらいの範囲で、こめかみのあたりまでを切り抜いた範囲。髪の毛の一本まで見えるけど、ほんの少しだけ度の合わない眼鏡をかけている感じに見えている。夕暮れ時の茜色の寂しい感じ。
フエルトセンスは【めーちゃん】で」

 

とのことで、めーちゃんに寄り添い、起こってくる感覚を繰り返し傾聴、しばらく待つと、変化が起こります。
「範囲が小さくなる。軽くなる」と進みながら、泣きたくなる感覚に・・・
「おかっぱの女の子が寂しそうに、物陰からこっちを見ている。」と語ります。

その後も否定せずに、ただ感覚を待って変化を繰り返すと、その女の子は明るい顔になってくる。
どんな変化もただ受け入れる、見つる・・・。
もちろん【めーちゃん】に対し否定的な感情が出てくることもあります。
普段は自身に厳しい方なので、より出やすいので、混乱が起こるのですが、その否定的な感情もきちんと受け止めてから、【めーちゃん】に戻ります。
これを繰り返していくうちに
「目の辺りが軽くなってきました。」と語られてきました。


この語られた気づきの中に、私が皆さんにシェアしたかった言葉があります。
「私が1歳半の時に弟が生まれたんですが、それからは8人弟妹の長女として父がとても厳しくて、人に甘えることが全くなかったんです」
「それがここ数年、身体が悪くなって、家族に甘えるようになってきたんです」
「甘えるってすごいことですね」と語り、さらに

「私はものすごく厳しい姑にいじめられてきました。晩年になって介護をしていましたが、亡くなる直前に
『お前にこんなに良くしてもらって、あんたは神様だ、仏様だ。』と何度も何度も手を合わせられたんです。
「おばあちゃん、やめてくださいよ!」って言ったんですけど、私に何もかもゆだねるしかなくって、閉ざしていた心を最後に心開いて甘えてくれたんです」

「甘えるって、相手にゆだねて感謝することにもなり、相手を神様にすることにもなるんですね。」とつぶやかれました。

「私ももうそう長くはないのかしらね。そろそろお迎えが来るかしら」とおっしゃり
「来年60歳になる娘が、せめて私が60歳になるまでは頑張ってねと言われていて、来年1月には私も90歳だしね。ちょうど良い頃ね。」と言われる。

 

私が「これはMさんのような経験があるから語れる言葉です。すごい気づきですね」
「そうしたら、Mさんはこちらの世界でも、あちらの世界にいかれても、どちらも神様に囲まれていることになるのですね」
「それでであれば、こちらに居ていただけたら良いのではないでしょうか」とお話すると、
「ほんとだわ~どちらも神様の世界になるのね。嬉しいわ~それを目指して

【めーちゃん】と一緒に甘えることやってみるわね」
とカウンリングを終え、施術に入りました。

 

この話のあとの施術が、どんなに光に包まれていたか、私の方が癒されてしまいました。
また長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。


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  加藤 佳子