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カウンセラー救急車に乗る! 人間の防衛反応について

カウンセラー救急車に乗る!
人間の防衛反応について

先週の11月17日木曜日のこと。
セッションを2件終えた辺りから、一週間前の交通事故の後遺症からか、朝から何となくあった頭痛がひどくなり、とうとう吐き気に至り、その後の仕事を続けるには無理な事態に陥りました。
クライアント様に連絡を取る間にも、どんどん悪化し、じっとしていればまだ何とかなるものの、片付け・準備に動こうとすると突き上がってきてしまう状態となりました。
 

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木曜日は、くしくも近隣の整形外科はお休み。どうしたものかと横になったまま調べていくと、既に夜間診療の時間で、整形外科医の当日担当と言う病院へ連絡するも繋がらない。
仕方がないので#7119の夜間相談窓口へ連絡をすると、既に連絡した先の電話番号を教えられるので、いよいよ直接の相談窓口へ。看護師さんと話をすると、頭痛からの吐き気とのキーワードに、『手脚の痺れなどないですか?』 と明らかに脳の問題を心配しているキーワードが出てくる。
 
確かに私の母も、主人も脳幹出血で亡くなっているとは言え、冷静に考えれば私は血圧も低いし、手足の痺れも、言語の問題もない。
〈交通事故の影響かな?〉とやはり疑いは起こってくる。結局そのまま看護師さんの『救急車を呼びましょう』との判断で救急車はやってきた。
 
エレベーターまで普通に歩きそのまま救急車に乗ろうとすると、出口からはストラクチャーに乗せられ、救急車に。しかしすぐの出発はせず、問診を受けながら行き先探しが進む。
 
『お名前聞かせていただけますか?』から始まり、どんな状態、手足の痺れなど、電話をした時からの同じ内容を確認される。
初めは整形外科を捜してくれているようだが、『先ほどお聞きしたところ全滅でした。』との話通り、脳神経外科へ搬送。
頚椎捻挫とのことから、『病院に着くまで、何らかの措置をしないといけないんです』と鞭打ち用の首への補助具を装着されるものの、痛苦しい・より気持ち悪い。
 
『吐いている間は外したい』との要望を受け入れてもらい、そのまま搬送。
病院に着くとすぐさま、吐き気止めと水分点滴を受けながら問診。CT準備が出来次第のCT検査。
 
全体にボャーッとはしているものの、頭はハッキリしていて、また俯瞰して見てしまう。
いろんな場面で瞬間、瞬間『どうですか?どうしますか?』との判断を迫られる。普通なら緊迫感が漂うが、あまりにも冷静に俯瞰して見ている自分がいて、救急隊の立場を見ながら、冷静に自身の置かれている状態を判断し答える。
 
結局、何ら問題は見つからず、脳神経外科ゆえ脳の断層写真しか撮れないため、『明日以降、整形外科医で 診察受けてください。』とのこと。
翌日から2日間、金曜日、土曜日と、この仕事を初めてから初めて【具合が悪い】との理由で、クライアント様に理由とお詫びをしながら、休みを頂きました。
 
手首・足首の捻挫ぐらいなら普通に仕事をし、真夜中に高熱があったときは体力があるため、翌朝には逆に元気になっていた。
健康を唱っている手前、自身の管理はして来ていたんだと改めて悟り、健康は当たり前ではない事に感謝した出来事でした。
 
 
人間の防衛反応
人間も動物、大きな衝撃やショック状態の際に3つの防衛をする。それを3F(3つのF)と言う。
闘う(fight)・逃げる(Flight)・凍結する(freeze)の3つの反応である。どの状態であっても、内臓を守るために身体を固める。闘う、逃げると言う行動に移れば固まりは溶ける。
しかしそのままいると凍結したまま、衝撃は身体のいろいろな部位、深部に留まる。
 
動物は危機的状況から解放する際、身体をブルブルと揺さぶって解除していき四肢で全身を緩めつつ元の生活に戻っていくが、人間はそうはいかない。
ほとんどの人間はこの解凍作業を忘れてしまって、このまま凍結したままで固めている。
さらに動物脳と言われる脳とは異なり、五感が優先する人間は、大脳新皮質という人間にある思考する脳が様々に解釈をしてしまう。
 

事故の経緯を冷静に自身を振り返ると。
私自身はとても冷静に過ごしていたと思っていたのですが、玉突き事故後に事故の結果は。
l  遭遇した3人の中で痛みがあったのは私だけで人身事故扱いになる。
l  2台の車に挟まれた実際はかなりな衝撃があった(車は全損、修理不可)。
l  寒い中2時間もおり、凍結をさらに悪化させた。
 
結果その状態にも関わらず、警察の事情聴取の際、『何か用事がありますか?』と聞かれたとき、
●痛みがあるのだから病院に行きますと話せばいいのに、
●寒い中2時間余り車の中で待ち、様々な確認作業に最後まで付き合い、身体が固まっていることに頭が回らず
●身体が凍結したままで帰ってきてしまうことも
落ち着いて考えると何故?と思うように、人間とはその場の空気に呑まれてしまうことが多いのだと思う。
 
そんなこんな、いろいろあり、このハルモニア相談室のブログも休みがちでした。木曜日からお休みにさせていただいたカウンセリングルーム ハルモニアも、日曜日よりお蔭さまで通常通り、カウンセリング・セラピーを行いました。
また本日は講師として復帰いたしました。
 
あの頭痛・吐き気はかなり悪いものが出て、デトックスになったようで、すっきりして楽になりました。
それでもまだ強張りは当然あって、より痛みが明確になったので、またteateセラピーを受けてまいり、おかげさまでほぼ通常に近づいてまいりました。
 
ご迷惑をおかけしたクライアント様・お世話になった皆さま・ご心配いただいた皆様に、心より感謝し、御礼申し上げます。

 

この体験はしんどく正直大変でしたが、カウンセラーとして人の痛みに傾聴していく際、経験は大切なものでもあります。
回復の経緯はこれからの臨床に役に立つと思い、またまとめて書き綴っていきたいと思います。
 
また長くなりました。最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
 
 
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加藤 佳子

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